【TIL】ドイツの錬金術師ヘニヒ・ブランドが尿から金を得ることが出来ると信じた結果・・・
さすが錬”金”術師
科学の歴史は幸運な事故で溢れています。多くの発見は事故によってもたらされた物も少なくないでしょう。
ヘニヒ・ブランドは1660年代のドイツの錬金術師でした。しかし彼が実際”錬金”していた、とは言い難い。最初に結婚した女性がお金持ちで死別した後に結婚した女性もお金持ちだったが故に、彼女らのお金を使って”錬金”しようとしていたのです。
当時は多くの人がどんな価値のない材料でも希少なメタル材質を生み出せると信じていました。そしてブランドはヒトから生成される金色の液体、つまりヒトの尿から金を生み出せると確信していたそうです。
彼は妻のお金を使って地下実験室を構築し、義理の息子をアシスタントとして採用して、尿の収集を開始しました。
どこから原料を得ていたのか?なぜ地下室からこんな臭いがするのか?義理の息子が義理の父親のことをどう思っているか?などは誰も知るよしはありませんでした。一つ確かなのはブランドが1500ガロンもの尿を実験に使っていた言うこと。それからブランドは仕事に熱中しました。手順は沸騰、調理、そしてじっと待つの繰り返し。
最終的にブランドの根気が報われました。もちろん金を得ることは叶いませんでしたが、暗闇の中で輝いていたワックス状の白い物質、それこそがリン(phosphorus)でした。名前はソレらしく”P”が頭文字。(英語でおしっこを意味する”pee”と掛けてる)
リンは非常に強力な元素で、合成肥料や爆発物の素材として使われ世界の成長に貢献したのです。
このような偶然の一致と好奇心が科学の歴史的に重要な発見へとつながっているのです。
TIL = Today I Learned(今日学んだこと)
えっ?小便が黄色だから金が生まれる!って思ったってことか?
↑金のシャワーと呼ばれる由縁さ
アルミニウムが金より価値があった時代に誰かがアルミニウムを生成する方法を編み出したのと同じで、ブランドはリンを発見したんじゃなくてリンを簡単に生成する方法を発見したってことだよ。
一度に全部の量を集められたわけじゃないだろうし、溜めた尿の臭いを想像するだけで・・・MMMMMM
↑ Oh Jesus, yeah, old piss smells FOUL(うわぁ、確かに。時間が経った尿はくさい)
尿を沸騰とか・・・隣人は怒りに震えることだろう
黄金水と呼ばれるくらいだから金が生成出来るはずだお!沢山沸騰させて金をたんまり作るお!
おいテメェ!異臭がするんだよ!尿を煮るとか頭おかしいんじゃねーのか!やめろ!
ぐえぇえ!金を作ってるんだお!やる夫はこれで大金持ちになるんだお!